田代選手が移籍した”ウーロンゴン・ウルブズ”とは?リーグで通用するのか?

元日本代表FW田代有三(34)が移籍したオーストラリアのクラブ「ウーロンゴン・ウルブズ」。今回は彼らが一体どんなクラブで、またどういう経緯で田代選手の獲得に至ったのかなど、個人の考察も踏まえながら解説します。

「ウーロンゴン・ウルブズ」とは?

ウーロンゴン・ウルブズ

創設 : 1987年

所属 : ナショナル・プレミアリーグ・サウスウェールズ州(実質的なオーストラリア2部)

ホームスタジアム : ウーロンゴン・ショーグラウンド・スティーラーズ・スタジアム(23,000人収容)

ウーロンゴン・ウルブズはニューサウスウェールズ州イラワラ地方に位置するウーロンゴンを本拠とするクラブです。イラワラは現在オーストラリア国内で最も勢いのある地区とのこと。クラブカラーは赤。クラブ名はコロコロ変わっており、設立当初は「ウーロンゴン・シティFC」、1996年〜2006年までは「ウーロンゴン・ウルブズ」、2007〜08年までは「ウーロンゴンFC」、2009年に「ウーロンゴン・コミュニティFC」、2010〜15年までは「サウス・コースト・ウルブズ」という名前で活動。そしてクラブ創立35周年を迎えた2016年、再びチーム名を「ウーロンゴン・ウルブズ」の名に戻し、エンブレムも一新。新たなステップへと踏み出しました。(理由は後述)

所属するリーグは?

ウーロンゴン・ウルブズが所属するリーグはオーストラリア・ナショナル・プレミアリーグ(通称NPL)。Aリーグとの昇格/降格はなく、いわゆる”セミプロ”的な位置付けとなっています。リーグシステムは

    1stラウンド. 8地域によるリーグ戦
    2ndラウンド. 上位クラブによるプレーオフ
    3rdラウンド. プレーオフ勝者8クラブによるトーナメント

レベルは決して低くなく、特にニューサウスウェールズ州はAリーグ発足前からしのぎを削ってきた強豪クラブがひしめき合っています。ちなみにこのリーグは2014年にソニー・コンピュータ・エンターテイメント・オーストラリアがネーミングライツを取得。以来「プレイステーション4」の名が頭についています。

日本人選手も多くプレーしており、ニューサウスウェールズ州北部リーグのエッジワースFCにはサンフレッチェ広島を率いる森保一監督(48)の次男であるFW森保圭吾選手(23)が在籍中。昨シーズンはチームの年間MVPに選出されました。

クイーンズランド州リーグのブリスベン・ストライカーズにはかつてブラウブリッツ秋田やSC相模原でプレーしたDF大森啓生選手(26)が所属。昨シーズンは攻守に印象的な活躍を見せ、現地メディアから「Aリーグのクラブが獲得に動いている」と大々的に報じられました。

近年のウーロンゴン・ウルブズは?

昨シーズンのウルブズはNPLニューサウスウェールズ州リーグ11位(全12チーム)。ここ数年はなかなか2ndラウンドに進めないシーズンを送っています。更に同リーグには昨シーズンのNPL全体の優勝クラブであるシドニー・ユナイテッド58FCの壁が高く立ち塞がり、決勝ラウンドへ進むにはかなりの躍進が必要とされているのが現状です。

そんな中、ウルブズは2016年、「将来的なAリーグ参入を目指す」との意思を発表しました。

オーストラリア・サッカー協会は将来的なAリーグ拡大に意欲を見せており、その候補として名乗りを挙げたと当時は大きなニュースになりました。ところがその後レッドブル・ザルツブルグなどの経営で有名なオーストリアの飲料メーカー”レッドブル社”、中国の不動産大手企業を中心としたグループなどが次々と参戦の意思を表明。”ライセンスや資金面等厳しい制約があるAリーグはどのチームを選ぶのか”と注目が集まっています。

田代選手のウルブズでの役割とは?リーグで活躍できるか?

日本でも話題となった田代選手の移籍ですが、個人的な見解としてはウルブズ側の「Aリーグ参入へ向けての対外的なアピール」の意味合いが強いように感じています。あくまで憶測ですが、日本代表にも選出された経歴を持つ選手を獲得し、クラブの対外的な評価を上げるための獲得という側面が強いのかもしれません。

一方でもちろん戦力として期待されていることも間違いないでしょう。田代選手はスピードに定評のある元U-20オーストラリア代表FWジョシュ・マクドナルド(21)の相方としてCFのポジションでプレーするのでは、と予想しています。

※田代選手とコンビを組むことが予想される元U-20オーストラリア代表FWジョシュ・マクドナルド(21)。かつてAリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズでプレーした経歴を持つウーロンゴンのエースストライカーです。

Jリーグよりもフィジカル面で勝るオーストラリアの地で彼の身体の強さが「ストロングポイント」として通用するかは未知数ですが、経験に裏打ちされたポストプレーやゴールセンスはまだまだ健在。今後の活躍やクラブの意向次第ではAリーグでプレーする可能性もあるだけに、今後の彼の活躍に期待が集まります。

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ウーロンゴン・ウルブズ、元日本代表FW田代有三を獲得

オーストラリア・ナショナル・プレミアリーグ(2部相当)のウーロンゴン・ウルブズは7日、昨シーズン限りでセレッソ大阪を退団した元日本代表FW田代有三(34)獲得を発表した。

※オーストラリアの記者さんによる、入団会見の様子

田代選手が加入するウーロンゴン・ウルブズは将来的なAリーグ参戦を目指しており、先日も”地元の有力者数人の支持を取り付けた”とのニュースが現地メディアにて報じられている(関連記事はこちら)。近い将来、Aリーグで田代選手の勇姿が見られる可能性が高まっている。

元セレッソの田代有三選手、オーストラリア下部クラブ移籍へ

オーストラリアのサッカーサイト「‪illawarramercury‬」によると、ナショナル・プレミアリーグ(オーストラリア2部相当)のウーロンゴン・ウルヴズFCが元日本代表FW田代有三選手(34)を獲得する模様。

このサイトによると、ウーロンゴン・ウルヴズと田代選手との間では既に契約出来る状態にあるとのこと。

ウーロンゴン・ウルヴズは昨年4月にオーナーが将来的なAリーグ入りの意思があることを表明。今シーズンは昇格入りを目指し、即戦力の確保に動いていた。